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起業家が集まるベースキャンプへ

福岡を中心に九州で活動するスタートアップ支援コミュニティ

クラウドファンディングで融資が受けられる?!

クラウドファンディングは3つの類型がある。購入型、寄付型、投資型だ。現在のメインストリームはMAKUAKEに代表される購入型クラウドファンディングだろう。

購入型クラウドファンディングには、生産に入る前に初期投資の資金が得られることのほかに、生産前からメディア露出を含めたPRができることやテストマーケティングができる、コアなファンな獲得、そこからのフィードバックが得られることなどのメリットがある。

その購入型クラウドファンディングと融資を組み合わせて、シナジーを生み出すパッケージが東北で生まれた。

一般社団法人MAKOTO(以下マコト)と日本政策金融公庫仙台支店が取り扱いを開始した、日本初となるクラウドファンディング一体型パッケージ融資「チャレンジスタート☆応援融資」だ。

このパッケージは日本公庫がスタートアップへの融資をまず決定。その後、マコトのクラウドファンディング、「チャレンジスター」でプロジェクトを開始。資金募集時に日本公庫による融資決定を明記し、事業の信頼性を高め、より多くの資金獲得につなげる。募集の目標額が達成されれば融資を実行する。つまり、プロジェクト成功すれば融資実行、未達成なら融資の条件が満たせないので融資は実行されないことになる。

このパッケージをスタートアップ、マコト、日本公庫の三者の視点で見てみる。 スタートアップはクラウドファンディングのメリットを享受した上で、もしプロジェクトが成功した場合にはブーストをかけるための資金を調達できるのでビジネスのスピードを上げられる。

マコトは融資が決定していることでプロジェクトの信頼性が増し、プロジェクト成功率の向上が狙える。

日本公庫はスタートアップが上述のクラウドファンディングのメリットを得ることでスタートアップの成功率があがり、融資のリスクヘッジにつながる。

なかなかいい組み合わせだ。

マコトはこれまでも再チャレンジ特化型のファンドを設立するなどかなり尖った動きをしている。東北も面白そうだ。

大企業がオープンイノベーション!!

日本を代表する企業が手を組んでオープンイノベーションを推進しようとしている。

三井住友銀行と日本総研が運営を担うコンソーシアム「Incubation&innovation Initiative」が2月1日に発足した。メンバーにはトヨタやNECが参画。今後も業界を問わず参加企業を30社程度まで増やす見込みだ。

その活動内容は

ひとつめは投資家や事業会社とスタートアップのマッチングを目的としたピッチコンテストの開催

これは早速2月12日に「未来2016」と銘打って(そういえばトヨタの燃料電池自動車も MIRAI)東京ミッドタウンで開催される。今後も定期的に開催されるようだ。

イベント概要はこちら→http://mirai.ventures/2016/pc/

ふたつめは法制度や規制についてイノベーションを阻害するものを実態に即したものにするための政策提言の実施

大企業の声のほうが(残念ながら)行政に届きやすい。各業界を代表する企業が、イノベーションが起きやすい環境を整えるため体制を作った上で動いてくれるというこで歓迎すべきことだろう。

三井住友銀行の狙いは有望なベンチャーを早い段階からファインディングし、投融資先の増加、上場支援先の発掘につなげていくことだろうが、 トヨタの場合はいち早く新しい技術、アイディアを見つけることだろう。

たとえトヨタであっても自社で破壊的イノベーションを起こしていくことは難しい。 トヨタのライバルが日産やフォルクスワーゲンでなくグーグルとなった今、これまでどおりのビジネスモデルだと太刀打ちできなくなる未来がある。グーグルがスタートアップを積極的に買収するように、日本の大企業もスタートアップへの投資を積極化していくだろう。

アメリカの歩んだ歴史をトレースするように日本でもM&Aが増加する時代となるか。

福岡市とYahoo!が提携

1月18日、福岡市とYahoo!JAPANが包括的連携協定を締結した。ちなみにYahoo! JAPANが政令指定都市と包括連携協定を結ぶのは、これが初ということだ。

包括的連携協定で以下の5つの分野で連携するようだ。

1スタートアップ支援・デジタル人材の育成に関する事項

2市政情報等の発信に関する事項

3防災・災害対策に関する事項

4電子自治体の推進に関する事項

5その他市民サービスの向上及び地域活性化に関する事項

さてやっぱり我々スタートアップゴーゴーとして気になるのは「スタートアップ支援・デジタル人材の育成に関する事項」だ。

なのでここをもう少し詳しく見てみる。

スタートアップ支援について

◾︎Yahoo社内には起業経験者が多く、講演などによるフィードバックを行う。

◾︎グループ内VC、YJキャピタルと連携した支援。

◾︎スタートアップカフェに会員登録しているスタートアップを対象に広告費の補助。

→ここについてスタートアップカフェのサイトをみると上限5万とし広告入金額と同等の広告費をプレゼントとある→こちらhttp://www.startupcafe.jp/partner/pdf/mp0033_yahoo.pdf

一見5万円をプレゼント!という文字が目を引くが、Yahoo!内に蓄積したナレッジをフィードバックする機会を通じ、Yahoo!社とつながりをもてることの方がよほど有意義だろう。今後、講演やイベントなどが具体化していくと思われる。どのような形でフィードバックが実現していくかウォッチしていきたい。

デジタル人材育成

◾︎ヤフオクなどのECサービスを活用出来る人材を育成

◾︎Yahoo!JAPANグループ内でクラウド事業を展開する株式会社IDCフロンティアがICT活用の学習環境を支援。

大学などを対象に、授業必要となるクラウドコンピューティングサービスの無償提供や、データセンター・クラウド技術についての講義などを提供し、IT技術者の育成。九州大学と学校法人麻生塾ではすでに実施済み、新たに九州工業大学、北九州工業高等専門学校、佐賀大学の採用が決定している。

1つ目のECサービスを活用出来る人材育成は女性の社会進出、復帰を後押しすることを狙いとしているようだ。

2つ目の大学などに提供する支援はすでに九州大学では事例としてでてきているようだ。

以下リンク参照

http://www.idcf.jp/case/kyushu-u/

包括的連携というのは全部やりますよ、ということで結局なにをやるのかわかりにくいことが多い。

今回の連携はすでにいくつか具体化しているものもある。ぜひ、ヤフオクドームを擁する福岡でより多くのサポートを実現していただいきたい。

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岸原稔泰

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